瓦屋根の補修についてご説明させていただきます。お家の庭に瓦の破片が落ちている、瓦がずれている、瓦が割れている、などに当てはまる場合は早めに補修することをお勧めします。 万が一、瓦の欠けや割れがある場合、瓦の割れ部分から雨水が浸透し、屋根が腐食していきます。そうなってしまうと雨漏りや地震災害時の大きな事故になりかねません。 今回は、瓦屋根補修方法と金属屋根に葺替えのメリットついて簡単ご説明させていただきます。
修理しないとこうなります
瓦の割れている部分から雨水が浸透し、瓦の下地である「野地板」や骨組みである「垂木」が腐ってしまいます。 そうなってしまいますと、瓦の重量で穴があいてしまい崩落してしまいます。雨漏りを長い間放置していると、このような状態になってしまいます。瓦の異変を感じたら、早めに修理することが大切です。
瓦屋根の補修の流れ
垂木の補強
まずは既存の瓦と葺き土を撤去します。 (昔の工法では屋根下地の上に葺き土と言われる粘度の高い土を置き、その上に瓦を押しつけることで接着するような工法で施工してました) 既存の骨組み「垂木」の補強をします。
野地板
野地板を加工して貼り直します。
ルーフィング
野地板を交換補強した上から、新しい屋根ルーフィング材(防水シート)を張って雨水の侵入を防ぎます。
ここで注意しなくてはならない点は、ルーフィング材を野地板に留める釘をタッカーを打ち損ねてしまうと、釘が曲がって浮いてしまい隙間が生じて、雨漏りしてしまう可能性があるため、弊社では、釘部分に特殊テープを貼り付けます。その後瓦を戻して完了です。
瓦屋根の補修はあくまでも応急処置
瓦屋根は地震に弱い
一般的な家屋は約100平米、30坪の場合、約60トン(軽自動車7〜8台分)の重量があると言われております。 そのため地震時の家屋の揺れはその重心位置に大きく左右されてきます。やはり屋根が重く重心が高くなってしまうと、不安定さも増し、揺れも大きくなってしまいます。 また、実際の揺れでは先端になればなるほど遠心力が大きく働くため、重さの数倍以上の力が加わることになります。つまり、軽ければ軽いほど、重心の位置も下がり減震も期待できるのです。
地震対策には軽量で強度のある金属屋根が最も適しております。
金属屋根は、瓦屋根の約10分の1という驚異的な軽さです。瓦と違い、一枚一枚を屋根に積んでいるような工法ではないので、地震時に落下する危険性もなく強風で飛ばされるような心配もありません。
金属系屋根のお勧めは2種類あります
【ガルバリウム鋼板】
ガルバリウム鋼板とは、鉄合金の板に金属メッキ加工をしたものです。このメッキが少し特殊なもので、アルミニウム55%、亜鉛43.4%、ケイ素1.6%の比率で出来たメッキです。ガルバリウム鋼板は金属でありながら錆びにくいのが特徴です。
【ジンカリウム鋼板】
ジンカリウム鋼板とは、アルミ55%、亜鉛43.5%、シリコン1.5%の合金でメッキした鋼鈑。ガルバリウム鋼板とは亜鉛とシリコンの混合比が、僅か0.1%の違わないが、この違いが、ガルバリウム鋼板より長寿命になります。特徴は、耐用年数が40年と長寿命であり塗装をする必要がありません。
金属屋根は夏は暑く、雨音がうるさいなど、嫌なイメージを持たれている方もいらっしゃますが、それは一昔の金属系屋根です。最近の金属系屋根材は、遮熱塗装をしているものもあり、消音性に優れております。また色々なデザインもあります。サビに強いのも特徴です。
その他のメリットは、高い防食性があるので メンテナンスが楽になります。また、瓦に較べると屋根材が安く、工事内容も複雑ではないことから他の屋根材を使った葺き替えよりも低コストで施工できます。
まとめ
やはり一番良い工事方法は葺替えが一番ですが、コストがかかります。そのコスト(葺替え)がかからないようにするためには、定期的なメンテナンスが必要不可欠です。 屋根修理の必要性を感じておられる方、ある程度の屋根の知識を持つことがご自宅の屋根と財産を守る為に重要です。 まだまだ拙いですがこの記事がお役に立てましたら幸いです。
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