屋根の葺き替えって、一体いくらなのか?知り合いの業者に依頼したほうがいいのか?ハウスメーカーや大きなリフォーム会社に頼んだ方がいいの?と悩まれていませんか?葺き替え費用は安くはありませんし葺き替えしなくていい時期かもしれません。葺き替え時期はある程度自己判断できるんです。しかし、そのためには屋根の基礎知識が必要です。そこで、今回は基本的な屋根葺き替え工事とそれにかかる費用の目安や葺き替え時期の見極める方法をご説明したいと思います。ぜひ参考にしてみてください。
葺き替えとは何か
新築時からついている古くなった屋根材をすべて取り去り、新しい屋根材に替えることを「葺き替え」と言います。屋根のメンテナンスと言えば、屋根塗装をイメージする方も多いかと思いますが、屋根材自体の傷みが激しい場合や雨漏れがしており内部の躯体部分まで劣化している場合などは屋根の葺き替えを行います。
屋根の種類
屋根種類は色々な種類があります。大きく3種類に分けてご説明いたします。
1、スレート屋根
屋根種類の代表的な一つのスレート屋根は、商品名でコロニアルなどと呼ばれている石質の薄い板の屋根材です。最近では、ほとんどの新築屋根に採用されている屋根材となっています。以前まではセメントと石綿の混合素材でしたが、多くの代替繊維が開発されていき近年では無石綿スレートに切り替わっております
【セメント系スレート】
セメントを主材料としており、高圧でプレスで製造されます。表面の色は、経年とともに劣化して色が落ちてきてしまいます。メーカーなどによっては、カラーベスト、コロニアルと呼ばれており、セメント系スレートの屋根材になります。瓦とセメント系スレートと比べると屋根材の重量の差は約1/4ほど軽くなります。
【石綿スレート】
セメントに石綿(アスベスト)を混ぜて水で練り,圧縮して作られる板。
【無石綿スレート】
アスベスト問題から、石綿スレートの代わりに開発された屋根材です。最近ではこの屋根材が多く使用されております。
【天然スレート】
天然の原石を使用した、高級感あふれるスレートです。ヨーロッパを中心に世界各国で使用されているスレートです。
2、瓦屋根
瓦は最も一般的に知られている屋根の種類です。瓦は、粘土をプレス成形しております。瓦は耐久性が高く、塗装などの必要がありません。しかし重量があるため、建物に負荷がかかり、地震などで落下の危険があるため、新築などでは使われていません。
【粘土瓦】
粘土質の土を瓦の形に成型し乾燥してから、1000度以上で焼いて作られています。
【セメント瓦】
セメント瓦は、名前の通りセメントで瓦の形に成型したものです。セメントでできているためコンクリート瓦との見分けが難しいです。おおまかに見分ける方法は、瓦の角が滑らかな瓦がセメント瓦、角がデコボコしている瓦がコンクリート瓦です。
3、金属系屋根
【ガルバリウム鋼板】
ガルバリウム鋼板とは、鉄合金の板に金属メッキ加工をしたものです。このメッキが少し特殊なもので、アルミニウム55%、亜鉛43.4%、ケイ素1.6%の比率で出来たメッキです。ガルバリウム鋼板は金属でありながら錆びにくいのが特徴です。
【ジンカリウム鋼板】
ジンカリウム鋼板とは、アルミ55%、亜鉛43.5%、シリコン1.5%の合金でメッキした鋼鈑。ガルバリウム鋼板とは亜鉛とシリコンの混合比が、僅か0.1%の違わないが、この違いが、ガルバリウム鋼板より長寿命になります。特徴は、耐用年数が40年と長寿命であり塗装をする必要がありません。
【トタン屋根】
トタン屋根とは瓦棒屋根の事です。屋根自体の傾斜が緩くても継ぎ目が少ない為、雨漏りしにくいのが特徴です。鉄板の厚みは大体0、4mm程度で、定期的に塗装などを定期的にしないと錆びてしまいます。
葺き替え時期の目安
葺き替え時期の目安は屋根材によって様々です。一般的な年数の目安はこちらです。
スレート屋根 20年 | 屋根材と下地の防水シートが同じように傷みます。そのためカバー工法か葺き替えが必要になります。 |
瓦屋根 30年 | 瓦本体は100年ちかくもつ事が多いですが下地にはってある防水シートが痛んでしまうためメンテナンスは必要になります。 |
金属系屋根 15年~ | 金属系の中でも、とくにトタン屋根が錆びやすいため塗装などのメンテナンスは必要になります。 |
これらはあくまでも目安です。使用環境やメンテナンスをしていない場合など工事を行うべきかどうかは屋根に上ってみて、様々な点検をする必要があります。また自分でも葺き替え時期をチェックすることができますので、下記チェックリストを参考にしてみてください。
葺き替え時期のチェックリスト
☑スレート屋根にあちこちにヒビが入っている。
☑20年以上手入れなし
☑雨漏れしている(天井のしみ・カビが発生している)
☑屋根が赤く錆ている
3つ以上当てはまるようでしたら、葺き替え工事が必要な可能性があります。
屋根葺き替えのメリット・デメリット
すべて新しい屋根材にすると、すべてが良くなるわけではありません。やはり屋根葺き替えにもメリット・デメリットがありますのでご説明いたします。
屋根葺き替えのメリットは
地震対策になる
地震が発生した場合、重い屋根の家は重心が高くにあり、振り子原理で家が大きく揺れてしまいます。重い屋根だと地震が発生した時に激しく揺れるため、家を倒壊させる危険性があります。また瓦屋根は、地震で瓦の落下や、屋根が崩れてしまう事もあります。地震対策には、軽量化された屋根へ葺き替えて、軽量化することで地震での揺れを抑えます。
家の寿命アップ
やはり下地と屋根材をすべて新しい物に替えるため、新築と同じ屋根の状態になります。
屋根葺き替えのデメリットは
値段が高い
デメリットとしては、屋根塗装や修理に比べると、材料費が高くなり既存の屋根材の処分費など、作業工程が増えるため人件費もかさみ値段が高くなってしまいます。
まとめ
屋根の葺き替え工事についての基礎知識や、葺き替え時期をご自身で知ることで、適切なタイミングで満足な葺き替え工事をしましょう。
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